雪の日の様子
パーゴラから池袋方向にサンシャインビルが見えます。
晴れた日には都庁越に富士山も見えます。
小屋の内部からパーゴラを見る
パーゴラの側壁です。隙間の通風によって
台風の際に吹き飛ばされたりすることを避けます。
この写真では、小屋とパーゴラを接しています。
写真右は小屋の窓です。

パーゴラの床は建築現場で使う、杉の足場板を黒く塗ったものです。

スツールはフリツハンセン社の初期のものです。
デンマークで使用していたものです。

小屋の床は唐松合板を黒く染めました。

小屋の内部
現在は建築模型を収納したり、地震の際の非常食などを置いています。

位置をずらせば、室内に射す夏季の西日を遮ってくれます。

夕焼けの小屋とパーゴラです。あくまで個人的意見ですが、
北欧で見たサウナ小屋を想起させます。



工事前の様子

リフォームにとって重要なことは「昔の姿」から多くを「変える」ことではないと思っています。
確かにこのマンションの工事前の姿は築年数に相応しい生活感を感じさせるものでしたが、僕はそれを美容整形するかのように「変えよう」とすることには興味がありません。 この計画は、あくまで僕の日常の生活を反映させたに過ぎません。
自邸以外のリフォームでは時には現状を生かして、もっと「手をつけない」ことを考えています。

アメリカのリフォーム番組を見ると、旧家をほとんど全部壊してしまうことがあります。住まい手ははじめ「先祖からの大切な家をどうして壊したのか、と怒り泣きだす。」リフォーム後には「その変わり果てた新しい姿に驚き、うれし泣き。」テレビとしては楽しめますが、虚しさも残ります。一方でデンマークで放送されているリフォーム番組は「一体どこを直したのか」という地味なものです。既存を大切にして、ささやかな変化の中に幸せを見つけようとする姿勢です。こちらのほうが僕の立位置に近いですね。


作業中

小屋は木造で、パーゴラは工事現場の単管パイプに木の目隠し板でつくりました。
大工さん2人に加え、僕も手伝い、問題なく移動するかの確認も含めて大変な作業でした。
夏の大型台風を2つ経験させて、安全性もチェックしました。
バルコニーの床の防水層にも影響はありませんでした。
問題のないように、全て検討・確認しました。

デンマークのホームセンターにて

駐車場には木造の安価な小屋が販売されています。
気に入ったものが見つかれば購入後、トレーラーによって車で牽引し持って帰ることができるのです。
小屋の用途は子供部屋、ガレージ、倉庫など多様なものですが、スケールが小さく落ち着く空間です。
住宅展示場のように並んでいる姿に、いつの間にか影響を受けました。

通常はこの配置です。
8階のため風が強く、この配置の場合は風による振動
が少ないことが分かりました。

模型写真

これは小さな計画ですが、リフォームでも手を抜かず必ず模型で検討します。僕の場合、図面やパソコンだけではどうしても見逃してしまうミスがあります。
この計画では、大きなルーフバルコニーに計画した小屋とパーゴラが特徴です。キャスターつきで移動可能なので、状況によって
移動させることが可能です。
春には近隣の小学校の校庭の桜に小屋の窓を向けたり、西日のきついときには元の位置に戻したりできます。
嫌な近所の人と目が合ったら回転させたり、富士山や都庁が見える晴れた日にはまた戻したりできるのです。

小屋とパーゴラの2つの関係を利用して、パーティなどにも対応します。


柱にある額は、群馬での展覧会でつくった作品の写真です。

ガスレンジ前面のガラス窓からの明かり。

天井より吊られた植栽の数々。

むきだしのコンクリート天井から吊られた
デンマーク製のモビール。

古いマンションのため、天井高が低く、この計画では床レベルを10p低くしました。
下階への騒音を少しでも抑えるため、床下にはすべて防音材を敷きました。

キッチンの壁面
主に19世紀のデンマークの台所用品です。
全てホーロー製です。

玄関
写真左は下足箱です。傷んでいた玄関の扉は塗装しました。

空調が納まるナラ材の造作家具

小さな黒い椅子は希少なアルネ・ヤコブセンの子供椅子です。
トネリコの影が壁面に映ります。

天井や梁、柱は全てコンクリートをむき出しにしました。
壁、柱の作品も僕が描いたものです。

マンションリフォーム計画

自邸及び仕事部屋

デンマークから帰国して最初に行った計画です。築24年の古いマンションのリフォームです。
60u弱のバルコニーに仮設したキャスターつきの移動可能の小屋とパーゴラ(物干し兼縁側のようなもの)が特徴です。本格的なリフォームは初めてでしたので、一生懸命やりました。以来、近所などでも相談を受けるようになりました。 

僕は壁紙が大嫌いです。10年もするとタバコを吸わなくとも繋ぎ目が汚れてくるし、経年変化が楽しめないからです。
今回は全ての既存のビニールクロスの上から弾性系の水性塗料をローラーで塗りました。壁紙をはがして処分するとダイオキシンが発生するので、悩んだ末、上から厚く塗ることにしました。

一部を国産の杉の壁としました。状態の悪い杉材はパテで修復し、黒く染めました。
西日にあたる部分はオレンジ色に輝き、やがては焼けてきますが、それも楽しみです。




ここは時々打ち合わせにも使っています。いつかは事務所を別の場所
に借りたいのですが僕の仕事のペースでは経済的に無理ですね。
それでも、友人や営業に来られたお客さんを家に入れると、
私の家も同じように設計してくれという嬉しい話もいただきます。

リビングというのでしょうか、くつろぎのコーナーです。
僕は終日仕事部屋にこもりきりなので、ソファに座ることは
ほとんどありません。ソファはデンマークのオークションで
落札したドイツ製です。
インターネットで妻がデンマークの物品を販売している
のでこのあたりを占拠しています。

※これはフォトグラファーの黒田高司さんの撮影です。

※撮影 黒田高司さん
※撮影 黒田高司さん
※撮影 黒田高司さん
※撮影 黒田高司さん
※撮影 黒田高司さん

仕事部屋

資料と書籍が相当あります。
デンマークから送ったものでも1トン以上ありました。
現在もデンマークでは貸し倉庫に資料を保管しています。

※撮影 黒田高司さん
※撮影 黒田高司さん

浴室

僕はタイルが嫌いなので、既存のタイルの上から、弾力ある
白い塗料で塗りました。
床は、プールサイドで用いられる防滑性のシートを貼りました。

現在、他の物件で浴室を木で仕上げることを検討しています。
松のフローリングの端材を濡らして実験中です。

※撮影 黒田高司さん

テーブルは岐阜産のヒノキのテーブル板です。
椅子は僕のコレクションで全てデンマークから持ってきました。

壁の絵は、僕がデンマークで描いたものです。

こういった小さな建物が都市に対峙している、叙情的な風景を、リビングの窓越から見せるのも僕の意図でした。